ボディートーク療法は、「自然治癒力」を高めることによって、心と身体の前向きな変化を促す、安全で先進的なヘルスケアテクニックです。
人は誰でも、自らの心や身体を回復させる機能「自然治癒力」を、生まれながらにしてもっています。
傷ができても自然にふさがって治ったり、熱が出ても自然と下がって回復したりするのは、意識してできるものではなく、「自然治癒力」が自動的に働いてくれているからです。
ところが、ストレスなど様々な要因によって「自然治癒力」が下がると、心や身体が充分に回復できず、病気や症状となって現れてしまうのです。(ストレスなどによって「自然治癒力」が下がる仕組みについては、「どうして自然治癒力が弱まるの?」にて説明します)
現代において主流の西洋医学では、それらの病気や症状について、薬や手術などで「対症療法的(表面的)」に抑えることも多く、「根本的な原因」にまでアプローチするのがむずかしい面があります。
しかし、ボディートーク療法では、心身の不調の「本当の原因」を探り、人が本来もっている「自然治癒力」を回復させるという方法で、「根本的な改善」を促すというアプローチをとっていきます。 その「本当の原因」を探ったり「自然治癒力」を回復させたりするための方法として、ボディートーク療法では様々なテクニックが体系化されています。
たとえば、筋肉の反射を観察することで、心や身体の不調の「本当の原因」を探ったうえで、頭部・胸骨・おへそに対してタップを加え、修復するための情報を伝えていく……というような施術を行っていきます。
具体的には「インネイトウィズダム(天生の知恵)」という考え方や、「神経-筋バイオフィードバック法」などのテクニック、「プロトコールチャート」などのツールを用いていくのですが……
「専門用語が多くてよくわからない」
「どうしてそれで自然治癒力が回復するの?」
という疑問が浮かぶことと思います。
そのあたりについても、のちほど詳しく解説していきますね。
まずは、
「ボディートーク療法とは、自然治癒力を高めるもの」
ということだけ理解していただければ大丈夫です。
ボディートーク療法は「自然治癒力」を回復させる
自然治癒力とは
「自然治癒力」とは、一言でいえば「自ら治る力」、「人間や動物が生まれながらにもっている、自分自身の心や身体を癒やし、回復させる力」のことです。
切り傷が自然にふさがって治っていくのも、発熱や頭痛が一晩ゆっくり眠ったあとには治まっているのも、自分で「治れ!」と意識してできるものではありませんよね。
私たちがケガをしたり病気になったりしても、時間が経てばいつの間にか治っているのは、心身にもともと備わっている「自然治癒力」が自動的に働いてくれているからです。
では、その「自然治癒力」という不思議な働きは、いったいどのようにして生み出されているのでしょうか。
私たち人間は、約60兆個の細胞でできていると言われています。
それら約60兆個の細胞が、生命を維持するために、お互いに密接な関係を築き、想像もできないくらいに複雑な「情報のネットワーク」を作り出しています。
科学的にも、体内ではさまざまな情報伝達物質が駆け巡り、すみずみまでがネットワークでつながり、1秒間に10数億ものコミュニケーション(情報伝達)が行われている、ということが証明されています。
たとえば、寒さを感じた瞬間には、全身がぶるっと震えたり、肩や首をすぼめたり、頭の中で「寒い!」という言葉が浮かんだり、人によっては過去の寒かったときの楽しい記憶や苦しい記憶を思い出したり……心や身体のあらゆるところが一斉に反応しますよね。
これはまさに、すべての細胞が「情報のネットワーク」でつながり、連携し合っているからこそ起こることだと言えます。
その約60兆個の細胞による「情報のネットワーク」を通じて、肉体・心・精神・感情・意識・などが一体となった「心身複合体」がそれぞれに「コミュニケーション」を取り合い、絶妙なバランスで機能することで、心身が回復するための「自然治癒力」が生み出されているというわけです。
どうして自然治癒力が弱まるの?
しかし「自然治癒力」は、肉体的・精神的など、さまざまなストレスによって弱まってしまいます。
最新の研究では、不調の原因の90%以上はストレスによるものとも言われています。
では、なぜストレスによって、「自然治癒力」は弱まってしまうのでしょうか。
一言でいえば、人の「自然治癒力」は、「身体」だけではなく「心(思考や感情などの精神的な働き)」もつながって機能していて、心のストレスがその機能を阻害してしまうためです。
さらにいえば、私たちを取り巻く周囲の「環境」とさえも、すべて「情報のネットワーク」でつながり合い「コミュンケーション」を取り合っています。※詳しくは「インネイトウィズイダム(天生の知恵)」で説明します。
そのため、「身体」だけでなく、「心」や「環境」におけるストレスによっても、「コミュニケーション網」が乱されてしまい、「自然治癒力」が正常に働くかなくなってしまうというわけです。
ストレスには、以下のようなものがあり、意識に上るものも上らないものもあります。
【心理的ストレス(人間関係などで生じるもの)】
家族、学校、職場、仲間の集まり、就職活動、介護、いじめ・・・
【心理的ストレス(その他)】
自己嫌悪、恐怖症、強迫観念、固定観念、トラウマ、過去の後悔、未来への不安、金銭関係の問題・・・
【環境ストレス】
温度、湿度、天気、気候の変化、照明、臭い、・・・
【科学的ストレス】
大気汚染、化学物質、アレルギー物質、花粉、ウイルス、食べ物(アレルゲン)、アルコール、たばこ・・・
これらのストレスが、心や身体の「コミュニケーション網」を分断してしまうことで、体内での情報伝達がうまくいかなくなり、「自然治癒力」も正常に働かなくなってしまうというわけです。
そうやって「自然治癒力」が弱まり自ら回復できなくなった状態のことを、「病気」といいます。
どうしたら自然治癒力が回復するの?
「自然治癒力」を回復させるためには、一言でいうと、分断された「コミュニケーション網」を修復する必要があります。
「自然治癒力」が正常に機能するためには、身体・心・環境などがスムーズにコミュニケーションを取り合える状態でなければなりません。
では、どうすれば、分断された「コミュニケーション網」を修復できるのでしょうか。
詳しく説明すると長くなってしまうので、ここでは簡単に説明しますね。
まず、ボディートーク療法では、あなたの「コミュニケーション網」が分断されている「本当の原因」を、あなたの「身体」に聴いていきます。
「本当の原因」というのは、わかりやすく身体に見つかる場合もありますが、心や環境における「意識に上らないストレス」として見つかる場合もあります。
具体的な方法としては、ベッドに横になっていただきリラックスした状態で、片方の腕をボディートーク施術士に預けていただき、筋肉の反射を利用した「神経-筋バイオフィードバック法」などのテクニックや、身体の声を聴いていくための地図「プロトコールチャート」などのツールを用いながら、修復すべき「コミュニケーション網」を特定していきます。
これをボディートーク療法では、「身体の声を聴く」と表現しています。
強い力を加えることはありません。
話したくないことは話していただかなくても大丈夫です。
ご高齢の方から乳幼児の赤ちゃんまでお受けいただくことができます。
病気やケガの療養中の方も、妊娠中の方も、さらにはペットにまで施術が可能です。
副作用もありませんのでご安心ください。
ただ横になってリラックスしていただくだけで、あとはボディートーク施術士が「あなたの身体の声」を聴いていきます。
修復すべき「コミュニケーション網」を特定したあとは、頭部・胸骨・おへそに「タップ」を加え、修復するための情報を伝えていきます。
「タップ」は、手のひらでトントントンと、触れるか触れないかくらいの軽さで行います。
「どうしてタップするとコミュンケーション網を修復するための情報が伝わるの?」
という疑問については、「タップ(タッピング)」にて解説しますね。
そうして体内の「コミュニケーション網」を回復させていくことで、身体が本来の働きを取り戻し、「自然治癒力(自ら治る力)」も回復していくというわけです。
ボディートーク療法はどんなことに効くの?
ボディートーク療法は「自然治癒力(自ら治る力)」を回復させるものですので、以下のように、心身の多種多様な面において前向きな改善を促します。
身体の痛みや不調
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- 関節炎
- 慢性疲労
- アレルギー全般
- アトピー
- ウイルス性疾患
- 感染症
- 内臓障害
- 胃腸障害
- 内分泌障害
- 不妊
- 生殖障害
- スポーツ外傷
- 事故外傷のリハビリ
- など
身体の痛みや不調
- 人間関係
- 恋愛問題
- ストレス
- 不安症
- 恐怖症
- 依存症
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
- 不眠
- うつ
- 精神疾患
- 情緒障害
- 学習障害
- 発達障害
- など
パフォーマンス向上
- スポーツ
- 試験
- 面接
- スピーチ
- プレゼンテーション
- など
自己実現
- 精神的な解放
- 生きづらさの解消
- 目標達成
- など
ボディートーク療法の特徴(他の療法との違い)
ボディートーク療法には、幅広い医療・療法の考え方が含まれていますが、他の療法(たとえば、マッサージ、整体、気功、カイロプラクティック、鍼灸など)とは異なる考え方や技法を用いていて、次の5つの大きな違いがあります。
①身体に直接的な力を加えない
ボディートーク療法では、クライアントさまの身体に、直接的な力(たとえば、マッサージや整体などのように、押したり揉んだり曲げたりといった力)を加えることはありません。
心身の回復は、外側からではなく、あなたの内側から「自然治癒力(自ら治る力)」によってなされる、という考え方を前提としているためです。
②自然治癒力の回復を目指している
ボディートーク療法では、表面に現れている症状を外から抑えるのではなく、「自然治癒力」を回復させることで、自ら治っていただくことを目指しています。
症状だけを見て抑えられたとしても、その症状が起こった「根本の原因」が解消されないかぎり、症状は何度でも現れてくるからです。
木でたとえるなら、木の枝葉(表面の症状)にアプローチするのではなく、根っこや土壌(根本的な原因)を改善していくことで、結果的に枝葉(表面的な症状)もよくなり、さらには再発もしにくくなる、ということになります。
③診断をしない
ボディートーク療法では、「何の病気か」を判断する「診断」は行いません。
「表面的な症状」から推測される「病気」にアプローチするのではなく、あなたが自ら治るための「自然治癒力」を回復させることで、結果的に表面の症状も改善する、という考え方を前提としているため、「診断」することはありません。
さらにいえば、どこが良い、どこが悪い、というような判断もしません。
ボディートーク療法では、心や身体を「マイナスの状態から本来の状態に戻す」だけではなく、「さらにパフォーマンスを向上させる」といったような、「今よりも良くなるよう促す」という考え方を前提としているため、「良い/悪い」の判断は必要がないのです。
上記のように、病気を治したいという人だけでなく、現在の健康状態を維持したい人、さらにパフォーマンスを発揮したいという人など、すべての人にとって改善(今よりも良くなること)が期待できます。
④問題ではなく優先箇所を探る
ボディートーク療法では、「問題の現れている箇所」ではなく「優先して修復すべき箇所」を探し出していきます。
一般的な療法では、クライアントさまの「なんとかしたい問題」を尋ね、その「問題」に注目して解消しようとすること(たとえば、肩が痛いのであれば、肩自体に処置を加えるなど)が多いと思います。
しかし、「本当の原因」にアプローチしないかぎり、その「問題」は何度でも立ち現れてきます。
そこで、ボディートーク療法は、「本当の原因」を探ったうえで、「どこが最優先か」を身体に聴いていきます。
そのため、クライアントさまの「なんとかしたい問題」に対する直接的な施術になるかどうかは、施術者にもわかりません。
たとえば、膝が痛い場合でも、膝への直接的なアプローチよりも、「リンパ節、思考の柔軟性、肘とのバランスなどが最優先」などのように出ることもあります。
そして、「最優先」の箇所から順番にアプローチしていくことで、根本的な解決(自然治癒力の回復)につながるため、再発もしにくくなるというわけです。
実際にボディートーク療法を行ってみると、施術者もクライアントさまも気づいていなかったところに「優先箇所」が見つかることがあり、そこにアプローチをしていくと悩みや症状が解決することがよくあります。
⑤副作用がない
ボディートーク療法は、人が本来もっている「自然治癒力」を回復させるものであるため、副作用はありません。
それどころか、再発も防ぎ、長期的かつ持続的に、心身の健康を改善していけるようになります。
セルフボディートーク「大脳皮質テクニック」
ボディートーク療法には、実は自分でも簡単にセルフケアができるテクニックがあります。
「大脳皮質テクニック」と呼ばれるもので、特別な道具なども使わずに、自分だけでなく周りの人に対しても、安全に使うことができます。
自分自身でカンタンに自然治癒力を上げていけるため、次のような場合に効果が期待できます。
- 頭痛・肩こり・腰痛・ストレスや緊張の緩和・リラックスしたい時・・・
- パニックやケガなど急に大きなストレスがかかった時(落ち着くための応急処置)など
詳しくは「自分でもできる!セルフボディートーク」をご覧ください。
ボディートーク施術を受けられた方の声
ボディートーク療法の施術を受けられたお客様から、喜びの声がたくさん届けられています。
「こうすればいいんだ‼」と前向きな気持ちになれました。 (吉田直美さん)
詳しくは「お客様の声」をご覧ください。
ボディートーク施術の流れ
実際にボディートーク療法を受けてみたいという方へ。
施術までの流れ、ご予約、料金につきまして、以下のページをご覧ください。
ボディートーク療法についてもっと深く知りたい方へ
以下に、ボディートーク療法をより深く知ることができる、詳しい解説を掲載します。
もしご不明点などありましたら、ボディートークスペース・MEISEIにお越しになった際に、施術士まで直接お尋ねください。
インネイトウィズダム(天生の知恵)
「インネイトウィズダム(天生の知恵)」とは、生まれながらに備わっている、自分自身を治癒・調整してくれる働きのことです。
※本来はもっと広い意味があるのですが、ここではわかりやすくするため、治癒に関することのみにしぼって解説します。
たとえば、切り傷ができても元の状態に戻してくれる「自然治癒力」は、「インネイトウィズダム」の働きによるものです。
具体的なメカニズムとしては、傷を修復するために必要な細胞を送り届けたり、傷をすばやくふさぐために必要な生成物を分泌させるよう、身体の各所に働きかけたり、それらの動きをまとめ上げるような働きをしてくれています。
私たちの心や身体のすべての部位は、すみずみまで「情報のネットワーク」でつながり合っていて、互いに「コミュニケーション」を取り合いながら、あらゆる機能を果たしています。
そのような「コミュニケーション網」を司り、そこで交わされるあらゆる情報を知っている存在が「インネイトウィズダム」であり、その働きによる治癒・調整は、肉体的なケガの修復だけではなく、感情面や精神面なども含め、あらゆるレベルで機能しています。
しかし、身体的な負担や心理的なストレスによって、「コミュニケーション網」が損なわれると、心身を修復するための情報が伝わらなくなり、「インネイトウィズダム」が「自然治癒力」をうまく働かせることができず、心身の病気として現れてしまいます。
「つまり、自分のことをすべて知っている脳が、心身の回復のための指令を出してるってこと?」
いいえ、実は脳だけが指令を出しているわけではないようです。
細胞の振る舞いを観察してみると、脳からの指令を受けて動いているというよりは、それぞれがお互いに空気を読みながら、見えないコミュニケーションを取り合って動いているようなのです。
つまり、「インネイトウィズダム」は、こういうものと限定できるものではなく、すべてのつながりの中に存在している「身体・心・環境などを含めたあらゆるレベルで、何が起こっているかを知っている存在」というふうに表現することができます。
神経-筋バイオフィードバック法
「神経-筋バイオフィードバック法」とは、クライアントさまの筋肉の反射を見ながら、心身の不調をもたらしている「本当の原因」を読み取っていく、「身体の声を聴く」ためのテクニックのことです。
具体的には、クライアントさまの腕が軽ければ「はい」、重ければ「いいえ」というふうに反応が現れます。
そうして読み取った情報をもとに、「身体」だけでなく「心」や「環境」も含めた「コミュニケーション網」のバランスが崩れている箇所(情報伝達がスムーズにいっていない箇所)を特定します。
なぜそのようなことが可能なのかというと、前述の「インネイトウィズダム」が、自分自身のあらゆる情報を理解しているためで、それを聴き取るためのテクニックが「神経-筋バイオフィードバック法」というわけです。
このテクニックによって、クライアントさまに言葉を通して尋ねるだけでは探りきれない、潜在意識が知っている本当の答を探ることができるようになります。
プロトコールチャート
「プロトコールチャート」とは、前述の「神経-筋バイオフィードバック法」で身体の声を聴いていく際に使う「探索マップ」で、これに沿って身体の声を聴いていくことで、心身の不調の「本当の原因」にたどり着くことができます。
たとえば、下記のような部分について、他の療法ではわからなかった「本当の原因」、そして「最優先」で修復すべき箇所、などを読み取ることができます。
- 目に見える部分(身体・内蔵・内分泌・血液・神経・リンパ・細胞・DNA・など)
- 目に見えない部分(心・感情・精神・意識・記憶・ヨガのチャクラ・中医学の経絡・など)
- 周りの環境のかなりの部分(他人・物体・動物・植物・微生物・毒素・惑星・先祖・五感で感じられるもの・など)
施術中、私は声には出しませんが、頭の中にある「プロトコールチャート(探索マップ)」を使って、クライアントさまの「インネイトウィズダム(天生の知恵)」に質問しながら、身体の声を聴き取っています。
そうして「プロトコールチャート」をたどりながら身体の声を聴いていくと、どことどこのつながりが弱まっているか、どこのバランスを最優先に取っていくべきか、などを特定することができるのです。
タップ(タッピング)
「タップ」とは、身体の声を聴いて「本当の原因」を読み取ったあと、「自然治癒力」を回復させるための情報を身体に伝えるために、頭部・胸骨・おへそを手のひらでトントントンと軽く(触れるか触れないか程度に)叩くテクニックのことです。
もう少し詳しく説明すると、前述の「神経-筋バイオフィードバック法」と「プロトコールチャート」を使い「どこをどんな順番で修復すればよいか」を読み取ったあと、その情報を身体に伝えるために、施術者の片手を「クライアントさまの修復すべき箇所」に置き、もう一方の手で「クライアントさまの頭部・胸骨・おへそ」を、修復に向けて焦点を当てながらタップしていきます。
たとえば、肝臓と腎臓のコミュニケーションがうまくとれていないことがわかった場合、それぞれの臓器の上に施術者の片手を置き、もう片方の手で頭部・胸骨・おへそにタップを加えていくことで、「コミュニケーション網」を修復するための新しい情報が伝えられ、肝臓と腎臓のコミュニケーションが回復し、本来の自然治癒力が発揮されるようになる、というわけです。
【頭部へのタップについて】
頭部(脳)へのタップは、脳に「どこをどんな順番で修復するか」という情報を伝えます。
すると、脳が修復の必要性を認識、活性化し、自ら回復のために動き始め、心身の「コミュニケーション網」の分断(アンバランス)を修正していきます。
【胸骨へのタップについて】
胸骨(心臓)へのタップは、脳に伝えられた新しい情報を、心臓に記憶させます。
すると、修復のための新しい情報とエネルギーが、全身のあらゆる細胞に分配されていきます。
心臓移植をすると元の心臓の人の性格などが表れる、という話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、心臓も記憶をもっていると言われています。
【おへそへのタップについて】
おへそ(腸)へのタップは、脳と心臓に伝えられた新しい情報を、完全に取り込み吸収させます。
新しい情報を取り込みやすい形に消化して、心身に統合されるように促してくれます。
食べ物が腸で消化・吸収されて、全身をめぐるようなイメージです。
日本語で「腑に落ちる」という表現もあるように、腸は、食べ物だけでなく情報や思考などについても消化・吸収する機能を持っているようです。
腸と脳は互いに連動していることは、科学的にも以前からよく知られています。
「腸脳相関」と呼ばれ、腸の症状(下痢や便秘など)と脳の症状(不眠や頭痛など)は、同時に現れることが多くあることが、腸と脳の密接な関係を示しています。
たとえば、脳でストレスを感じるとお腹が痛くなることはよくあるかと思いますが、腸が病原菌に感染すると脳に不安感が増すといった報告も数多くあります。
以上のように、おへそ(腸)へのタップは、腸と脳の「コミュニケーション網」を修復し、正常なコミュニケーションを活性化するという作用が期待できるというわけです。
わかりやすくパソコンでたとえるなら、次のように言うこともできます。
- 頭部(脳)へのタップ → プログラムをインストール
- 胸骨(心臓)へのタップ → 新しいデータを上書き保存
- おへそ(腸)へのタップ → プログラムの起動や初期設定
優先という考え方
ボディートーク療法では、症状が現れている箇所に対して処置をするのではなく、その症状の根っこにある、本当に優先して解決すべき箇所を探します。
一般的な療法では、クライアントさまが訴える不調に対し、直接的な処置を施して抑えていきますが、それは「対症療法」であり「根本的な治療」になっていない場合が多くあります。
シンプルな例でいえば、頭痛がある場合、優先は「頭痛を抑えること」ではなく、「睡眠をとること」や「人間関係を改善すること」かもしれません。
多くの人は、心身にいくつもの不調を抱えていて、ただでさえ原因を特定しづらい状態のうえ、自覚していないストレスも多いため、クライアントさまに直接「どこを優先して修復すべきか(本当の原因)」を尋ねても、正確な情報を得ることがむずかしくなっています。
そのため、ボディートーク療法では、「優先して修復すべき箇所」を特定するために、施術者やクライアントさまの主観で判断することはせず、あくまでもクライアントさまの「インネイトウィズダム(天生の知恵)」に確認していきます。
施術の必要回数と頻度について
ボディートーク療法は、何回、そしてどのくらいのペースで受ければよいものなのでしょうか。
ボディートーク療法は、自然治癒力や症状が回復して終わりというだけのものではなく、クライアントさまの様々な力を最大化して、人生そのものをサポートしていくテクニックでもあります。
しかし、1回のセッションで変化できる範囲には上限があるため、少し間を空けて継続的に施術を受けたほうが効果的なことも多くあります。
その回数や頻度について、「神経-筋バイオフィードバック法」を通して、クライアントさまの「インネイトウィズダム」に、今後もボディートーク療法を受ける必要があるか、必要があればいつか、を確認します。
必要ということであれば、いつ頃かをお伝えしますので、目安になさってください。
もちろん強制もしませんし、その通りにしないと元に戻ってしまうということもありません。
あくまでも参考としていただければ大丈夫です。
ボディートーク療法の歴史
ボディートーク療法は、1996年にアメリカで開発された、ホリスティックなヘルスケアテクニックです。
ホリスティックは「全体的」という意味で、ボディートーク療法では、人間を「身体」だけでなく「心」や「環境」などの心身複合体と考え、本来もっている自然治癒力を高めることを治療の基本としています。
ボディートーク療法を開発したのは、オーストラリアのブリスベーン鍼灸・自然療法カレッジで校長を務めていた、Dr.ジョン・ヴェルトハイムです。
ヴェルトハイム氏は、あらゆる療法(西洋医学・東洋医学・スポーツ医学・オステオパシー・エネルギー理論・量子力学・など)を統合し、従来の医療では効果を発揮できなかった症状に対しても改善が期待できる、新しい療法「ボディートーク療法」を確立しました。
ボディートーク療法では、人が本来もっている自然治癒力(自ら治る力)を回復させることを基本とし、道具を使わず、診断もせず、症状の本当の原因を明らかにしながら、自然治癒力(自ら治る力)の回復を促します。
その効果は幅広く、副作用もなく、持続性もあり、幼児や高齢者や妊娠中の方でも受けられるため、すぐに評判となり世界中に広がっていきました。
現在では、英語、スペイン語、フランス語、日本語など8カ国語でカリキュラムが整備され、35カ国以上で理論・技法を教えるセミナーが実施され、2000人以上の認定ボディートーク施術士が実践にあたっています。
日本でも、2006年から施術士の育成が始まり、2015年には認定ボディートーク施術士が200人を超え、全国各地で広がりを見せています。
ボディートーク療法の詳細については、BJA(ボディートークジャパン アソシエイション)のHPをご参照ください。
その他の疑問
その他の疑問については、以下のページをご覧ください。